アンティーク作品をインテリアに取り入れて〜額縁の飾り方〜

額縁を飾る、となると大がかかりで大変なイメージがあるかもしれませんが、実はとっても簡単です。気に入ったものを入れた額縁が一つあると、「ただいま」とほっとする空間に変わる気がします。旅先でのエピソードや購入した時の気持ちなどを思い出したりできるのも額縁のある暮らしの良いところです。好きなものとの出会いのタイミングはまさに一期一会。一生に一度の出会いって何度あっても良いと思うのです。今回は額縁の飾り方のポイントをWELLBEING TOKYOで扱っているおすすめの額入りのアイテムと共にご紹介していきます。

額縁の飾り方のポイントとは

この写真では額に入れた「ヤントラ図」をインドアンティークのインテリアと合わせてコーディネートしています。

椅子は以前にもコラムでご紹介したピエール・ジャンヌレのフローティングバックチェアです。統一感があるのは同じ「インドアンティーク」のキーワードがあるから。また色のトーンも同系色でまとまっているのも額を飾る際に大事なポイントの一つです。色がバラバラのものでも、額縁の色が同系色、また額縁がバラバラでも中身を同系色にまとめると統一感が生まれます。

インドのアンティークを飾る「ヤントラ図」

先述の写真でコーディネートしていたのは「ヤントラ図」です。こちらは19世紀中頃のものと考えられ、布に顔料でヤントラが描かれています。
ヤントラとは神々や宇宙のパワーを図形にしたもので、インドでは家庭や会社などでも飾るのが一般的なのだそう。このヤントラを側におきながらマントラ(真言)を唱えるとマントラがパワーアップし、至福を得て、望みの結果が手に入ると信じられていています。

額縁を複数飾りたいときに使えるテクニックとは

こちらの写真では複数の額縁と合わせて「ヤントラ図」と次にご紹介する「クリシュナ神のピチワイ布」を飾っています。インドアンティークだけでなく現代アートも含まれ、時代もテーマも異なりますが統一感が感じられるのは色のトーンを揃えているからです。

また、複数枚を飾る場合に私もよく利用するテクニックとして新聞紙とマスキングテープでシュミレーションをすることです。その方法は以下の通りです。

①あらかじめ飾りたい額と同じサイズに新聞紙などをカットし、釘をうつ場所をマークしておきます。

②飾りたい壁にマスキングテープを使ってカットした新聞紙を貼って構図を決めていきます。

③最終的に決まったら付けておいた目印に新聞紙の上から釘を打ちます。

④額を飾ります。

⑤最後に新聞紙は破って外せばOKです。

写真の額の配置をご覧いただいてもわかるように、大きさの異なる額縁は上下左右のどちらかを揃えたり、または中央の延長線上を意識するとバランス良く飾れます。

インドのアンティークを飾る「クリシュナ神のピチワイ布」

こちらは1900年代中頃のものと考えられる「クリシュナ神のピチワイ布」です。以前にもコラムでご紹介したことのある額です。

ピチワイとはクリシュナ神の物語を文盲に伝える為に描かれ、飾られてきました。クリシュナ神をまつっているインドのShrinathji寺院で作られたこのピチワイ布は、人々がクリシュナの物語を伝える為に家に飾ったオリジナルの額ごと額装し、当時の雰囲気をそのまま感じる事ができるようにしています。

額を複数飾りたい時に使えるもう一つのテクニック

こちらは「ヤントラ図」と、次にご紹介する「ジャイナ教出家僧の絵」を合わせてコーディネートしたものです。

壁に穴が開けられなくても棚や床に立て掛けるだけでも素敵な空間を演出できます。額を重ねて置いても問題ありません。植物やオブジェなどお気に入りのアイテムと一緒にインテリアの一部としてより気軽にアンティーク作品も楽しむことができます。

インドのアンティークを飾る「ジャイナ教出家僧の絵」

こちらは「ジャイナ教出家僧の絵」です。紙に天然石染料で描かれているもので、1900年半ば頃のものと考えられています。ナチュラルな色彩が美しい作品。こちらは裏にも美しい文字が描かれているので、あえてガラスのフレームで裏側も見れるように額装しています。

インドにおけるジャイナ教徒は現在1%ほどですが、2500年にわたりインド文化の芸術、建築等に影響を与え続け、大きく貢献していると言われています。アヒンサー(生き物を傷つけないこと)の禁戒は、言葉や心の中でも傷つけないという戒めです。私たちにとっても大切な教えを忘れないためにもそばに置いておきたいです。

 

インドのアンティークを飾る「アンティークネックレス」

こちらは19世紀中頃のものと思われるインド南東部の「アンティークネックレス」です。英語ではVastra travel necklaces と呼ばれ、vastraとは布や身にまとうものを意味し、サリーと共に身に着けるシンプルで美しいアンティークネックレスです。

3つのネックレスをバランスよく並べモダンな額装に仕立ててありますので、写真のようにモダンな空間にも合わせやすい額です。

額を飾る時に気をつけたいこと

最後にお伝えしたい”額を飾る時のポイント”としては、目線に合わせて額縁を飾ることです。思っているよりも低めを意識すると良いかもしれません。もちろん家具やインテイアとのバランスも大事です。家にいると座っている時間も多いので、立っている時だけでなく、座ってリラックスしている時の目線も考えながら決めていきます。

この写真でコーディネートしているのは次にご紹介する「ペーズリー刺繍古布 銀」を含む3枚です。

インドのアンティークを飾る「ペーズリー刺繍古布 銀」

こちらは「ペーズリー刺繍古布 銀」です。小さな作品ですが、その歴史の重みや手作業の細やかさ、年月が凝縮されているように感じ取れる作品です。

写真の女性が手に持っているのがインド、カシミール地方のペーズリー刺繍のパッチワーク生地です。コレレクター所蔵の200年前のものです。これを1つ1つ丁寧にほどき、黒とシルバーのモダンな額に合わせて仕立てています。ヒマラヤ山脈の高地には天然染料で染めた極細のパシュミナ毛の手織りウールに、繊細で美しい刺繍を施して作るカシュミールショールが存在します。それに刺繍が導入され、織物と見まごうばかりの繊細で美しい刺繍布地が創られるようになりました。1枚のショールを製作するのに、意匠のデザイナー、植物染め専門家、整経職人、糊付け職人、織り手など、10人以上の専門職人が1年以上の歳月を費す、歴史的名品です。

 

額を飾る時のポイントまとめ

いかがでしたか?

飾る時のポイントをまとめると、

①、額縁、または中身の色やトーンを合わせること

②、複数枚を飾りたい場合は新聞紙とマスキングテープでシュミレーション。上下左右と真ん中を意識してバランスよく飾ること

③、壁だけでなくて、床や棚に直置き、重ね置きもOK

④、目線の高さを意識して位置を決めること

以上の4つのポイントを押さえれば気軽に額を飾って、心地良い空間作りができるはずです。

是非試してみてください。

今回ご紹介した額縁は全て六本木のショールーム(完全予約制)でも商品をご覧いただけます。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

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【場所】東京都港区六本木

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