景徳鎮と輪島の新たな出会い

「時を結ぶ、器の饗宴 — 景徳鎮 Jingdezhen × 漆芸 Japan」

昨年秋に景徳鎮で文化交流でお茶会を開きました。その時、古色然としていた景徳鎮のイメージが鮮やかに覆される経験をしてこれは是非日本にも現代景徳鎮の陶磁器のすばらしさを伝えたいとおもい半年準備しました。景徳鎮の名前はあまりに有名で、景徳鎮といえばお茶の世界では元・明・清の時代のイメージの骨董という固定概念がありすぎるので、何か違う形で新たな魅力を伝える方法はないかな?と考えていたところ、いろいろな偶然の出会いやご縁がつながって、日本の漆器と組み合わせてシノワズリーでご紹介してみたいと思いいたりました。

青花や青磁ではない景徳鎮の魅力を引きだす輪島塗

導かれるように輪島の塗師に方たちとのご縁をいただき、まだ地震や水害の復興が大変ななか皆様にご協力をいただきました。漆の艶やかな黒や深みのある赤が景徳鎮の鮮やかな色を受け止めお互いを鮮やかに引き立てます。どちらもここまでやるか?とこちらが思うほど丁寧で気の遠くなるような手間暇をかけてつくられている工藝であり生活の中の芸術品です。お互いの作り手や作品の魂が共鳴するように新たな魅力が生まれました。

アイアンの脚台で御櫃や箱物をリビングに・・・

もう1つのご提案としてもっと現代の生活の中で輪島塗を楽しむということ。輪島の御櫃や箱にアイアンの脚台を組み合わせてみました。ウェルビーイングTOKYOはアイアンの家具も制作していますが、アイアンの華奢な黒の脚は漆の黒や赤にもとてもよく似合います。もともとはお嫁入道具だったという御櫃や箱物。今でも旅館などで茶筒や急須、茶碗などをいれてセットされているのをみますが畳の生活ではなくなってしまった現代では使い方がわからなくなってしまった物の1つではないでしょうか。

輪島塗の御櫃や箱は木を乾かすのに何十年もかかるそうです。だからとても丈夫で軽いのです。漆が剥げても何度も塗りなおして修理をしていただけますし、木と漆が程よく湿度を保つので物の保管にも優れています。そして何よりも美しく品格があります。

実は今回この写真の状態は仕掛りでこれから漆の塗りを重ねることで完成品となりますが、ここからでも10か月ほど制作にかかるのです。その代わり漆は好きな色に塗っていただけます。

中国で最上の色「雨過天青」と輪島の赤

この美しいブルーの茶杯は青磁などで明・清の時代から吉祥とされる現代の「雨過天青(雨が止んで晴れる)」という色の天青馬蹄杯です。このブルーと漆の赤をどうしても合わせたくて中国で求めてきました。

宝磁林ブランドのものでは中国国家博物館、北京恭王府博物館などの機関に収蔵されているもので2008年製です。漆の新たな魅了を引きだすような爽やかなブルー。1320度以上の高温で焼きあげることで表面が硬質ガラス化し中国では「陶磁器の宝石」とよばれているそうで各色集めるコレクターアイテム

 

 

御櫃の漆黒と黒をまとう銀瓶の響きあう

こちらは黒を纏う銀瓶と漆黒の御櫃を合わせた設えです。この純銀製の銀瓶はとても便利でIHなどにも直接かけられるそうですが、さながらこの組み合わせはダースベーダーのような圧倒的な美しさを感じてすこし高めの脚台にセットしてみました。この高さだと物をいれても腰をかがめず出し入れできますし、見せる収納としてもオブジェとしても優秀な御櫃です。

色をオーダーできるということなので私も半々にしてみたりすこしシルバーをいれて遊んでみたりしてオーダーしてみようかとおもっています。こちらも納品まで10か月です。

 

 

クラージュ・ド・ヴィーブルで展示会

会期:2025年5月3日(土)– 5月11日(日)
場所:Courage de Vivre(クラージュ・ドゥ・ヴィーブル)3階
東京都港区六本木5-17-1 AXISビル
時間:11:00–18:00(水曜定休)

ささやかな中国茶のおもてなしもありますので是非お越しください

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