涼やかな紫陽花とつくる初夏のテーブルコーディネート

梅雨のジメジメと夏本番のジリジリとした暑さが続く今日この頃。少しでも気持ちを涼やかにしたいと思い、今月は紫陽花を使ってブルーを基調とし、涼しげな印象を与えてくれるテーブルコーディネートのご提案です。
見る人に自ずと涼やかさを与えてくれるブルーで清々しいテーブルに

温かいお茶と冷たいお茶を和菓子とともにゆっくりと楽しむ――そんな穏やかな夕べをイメージして、テーブルコーディネートしました。選んだのは、ブルーを基調にしたインド更紗のランチョンマット。
更紗とは、手彫りの木版で染め上げられる、インド伝統のブロックプリント生地のこと。繊細な模様と、どこか水彩画のようなやわらかなにじみが、見る人の心にやさしく寄り添い、異国の風を運んでくれます。
今回セレクトしたのは、ブルーを基調とした涼感ある柄。その軽やかなテキスタイルが、夏の夕暮れの光と調和し、テーブル全体に凛とした清涼感を添えてくれました。
センターピースは涼やかながらも存在感のある紫陽花でメリハリを

テーブルの中央には、錆鉄台座長角600と長角520をアシンメトリーに重ね、その上にテーブルフラワーをあしらいました。選んだのは、紫陽花と、ふっくらとした丸みが愛らしいフウセントウワタ、そして艶やかな質感が印象的なアンスリウム。個性豊かな花々を、涼やかに調和させてくれたのが、南インドの伝統工芸品、Kottai(コッタン)のバスケットです。
コッタンは、南インド・タミルナードゥ州のチェッティナード地方に受け継がれる、美しい手編みのバスケット。地元の女性たちが、パルミラ椰子の葉を一本一本裂き、丁寧に編み上げて仕立てています。
もともとは、婚礼や贈り物を包むための道具として使われてきたコッタン。その軽やかで自然な素材感は、花器としてもぴったりで、通気性のある編み目が花々の瑞々しさを引き立て、テーブルにやさしい涼感を添えてくれます。
涼やかなアクセントとして夏のテーブルには欠かせないガラスもの

涼しげなテーブルコーディネートにはガラスの存在が不可欠ですが、今回は、和菓子を乗せるイメージでブルーのガラス器を錆鉄台座に重ねました。無機質な鉄の重厚さに、手づくりガラスのやわらかな光が重なり合い、涼感を演出します。
このガラス器は、かつてミャンマーで活動していた小さなガラス工房で出会ったもの。今はすでに廃業してしまったと聞きますが、ひとつひとつ手吹きで仕上げられたその器は、どれも少しずつ表情が異なり、その“いびつさ”が美しく魅力的です。

こちらは、ブルーのガラスボウルに氷を張り、その中で片口を冷やしてガラスのお猪口で頂く——まるで夏の晩酌を思わせる趣きですが、あくまで“お茶の時間”です。片口は唐津の中里隆さんの作品で、その柔らかくもすっきりとした白の佇まいが、冷茶に凛とした存在感を与えてくれます。
いつものお茶に、ほんの少しの“違和感”と“余白”を。
そんな小さな試みが、季節のテーブルに楽しみと深みを添えてくれるのです。
夏の暑さも楽しむ涼やかなテーブルコーディネートを目指して…

夏の夕暮れ時を楽しむ温かいお茶と冷茶のテーブルコーディネート、いかがでしたか。少しでも涼を感じていただけたら幸いです。
今回使用した錆鉄台座は六本木のショールーム(完全予約制)でもご覧いただけます。お気軽にお問い合わせください。
【時間】11:00~17:00 完全予約制
【場所】東京都港区六本木
▼各日定員制
A.11:00~12:30
B.12:30~14:00
C.14:00~15:30
D.15:30~17:00
ウェルビーイングTOKYO
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ライター:Mayo Ishii
テーブルコーディネートディプロマ取得。アフリカ、ヨーロッパ、東南アジアに滞在。世界中の手工芸品や文化をテーブルに取り入れることが好き。現在インド・チェンナイ在住。