アート好きにはたまらない2年に一度の祭典。チェンナイフォトビエンナーレ

昨年12月20日から今年3月16日まで、インド・チェンナイで開催された「チェンナイフォトビエンナーレ」は、チェンナイの街全体が展覧会場となり、様々な場所で多彩な作品が展示されました。

今年で5回目の開催となったチェンナイのフォトビエンナーレ

今年で5回目の開催となった「チェンナイフォトビエンナーレ」は、美術館やギャラリーだけでなく、ショッピングモール、サリーブティック、図書館など、街のあらゆる空間を活用した展示が行われました。

 

数多くの展示の中で、特に印象的だったのは、Egmore Museumの野外展示で見ることができた、世界的に有名なインド人フォトグラファー、Sunil Guptaの作品です。同性愛者であるSunil Guptaが80年代のロンドン、ニューヨーク、ムンバイの人々を捉えた写真は、広々とした野外の空間に展示されており、その開放的な環境とのコントラストが強く印象に残りました。

Madras Literary Societyでは、ある刑務所で行われているアート活動をテーマにした写真と作品が展示されていました。出所後の生活の為に、絵画や陶芸、織物などの技術を学び、アートを通じて心を豊かにすることを目的とした取り組みの様子を知ることができました。展示されていた写真とともに、実際に制作された作品も並べられていました。特に、会場となったMadras Literary Societyの歴史的な建物と、天井まで届く本棚に圧倒され、まるでタイムトラベルをしているかのような感覚を味わいました。 1812年に創立された会員制の図書館で、所蔵書籍は約55,000冊だそう。この天井まである本棚に納められている古い書籍の数々はおそらく英国統治時代からのものであろうと想像します。現代でもチェンナイの人々に新たな知識と視点を提供し続けていることを考えると何とも感慨深く、心から感動しました。

さまざまな空間を利用して行われたチェンナイフォトビエンナーレ

一方、VR Chennaiというショッピングモールでは、数カ所に分かれた展示スペースで様々な作品が展示されていました。大きなショッピングモール内で、買い物ついでにアートに触れることができるユニークな空間。日常的なショッピングの中で、芸術作品と出会うことができて、非常に楽しく、印象的でした。

この他にも、市内の小さなギャラリーや洗練されたサリーブティックなど、さまざまな空間を利用して行われていた「チェンナイフォトビエンナーレ」。気軽に写真に触れることのできる素晴らしい機会でした。また、普段の生活では知ることのできなかったMadras Literary Societyのような場所を知る良い機会ともなりました。

チェンナイの街全体で繰り広げられたアートの祭典に触れることができ、次回の開催が今から楽しみです。新しい場所や新たな作品に出会う度に、写真の持つ力や魅力がますます深く感じられます。

5月にWELLBEINGTOKYOのギャラリーにて作品展を開催!

WellbeingTokyoのギャラリーでは、5月に写真家・谷家光香さんの作品展を予定しています。合わせて景徳鎮の美しい器も展示予定です。アートとともに、素晴らしい時間をお楽しみください。

六本木のギャラリーは完全予約制です。どうそお気軽にお問い合わせください。

【時間】11:00~17:00 完全予約制

【場所】東京都港区六本木

▼各日定員制

A.11:00~12:30

B.12:30~14:00

C.14:00~15:30

D.15:30~17:00

ウェルビーイングTOKYO

TEL:03-5561-6018

✉:info@wellbeingtokyo.com

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ライター:Mayo Ishii
テーブルコーディネートディプロマ取得。アフリカ、ヨーロッパ、東南アジアに滞在。世界中の手工芸品や文化をテーブルに取り入れることが好き。現在インド・チェンナイ在住。

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