世界で一番カラフルなインドのお祭り「ホーリー祭」

春が待ち遠しい季節、インドではホーリー祭が3月14日(2025年)に行われ、春の訪れを祝います。今回は、色彩豊かなホーリー祭をテーマにしたテーブルコーディネートをご紹介します。
インドの春のお祭り「ホーリー祭」とは。

ホーリー祭はヒンドゥー教の伝統的なお祭りであり、インドの春の到来を祝う大切な行事です。この祭りは悪を討ち、善の勝利を祝う神話に基づいており、色とりどりの粉や水を使って、喜びと幸福を分かち合います。ホーリー祭は、春を迎える自然の再生と生命力を象徴し、心を開き、愛と友情を深める機会でもあります。
世界で最も鮮やかお祭りで知られるホーリー祭

ホーリー祭の最大の特徴は、その「色」です。色粉は、春の訪れと自然の再生を祝うために使われ、黄色は新しい始まり、緑は豊かな成長、青は平和を象徴しています。テーブルコーディネートではオーガニックの色粉をオイルランプ用のテラコッタの入れ物に入れました。この色粉はターメリックやフルーツ、野菜などの自然由来の素材から作られ、健康にも配慮されたもので、食卓でも安心です。カラフルで賑やかな色粉からホーリー祭の活気を感じることができます。
ホーリー祭とサリー、華やかなインドの要素を詰め込んだテーブルコーディネート

ナプキン折りはサリーのプリーツをイメージしました。2種類、男性と女性が座るイメージです。街中で見かける色とりどりのサリーが華やかで美しく、その特徴とも言えるプリーツを再現し、テーブルにエレガントでインドらしい雰囲気をプラスしました。ナプキンリングは実は子供用のブレスレットです。こちらでは華やかなブレスレットをつける習慣があります。また、カトラリーに添えたタッセルはテーブルコーディネートではテーマを演出するのに役立つアイテムの一つです。今回はカラフルなものをチョイス。賑やかなホーリー祭の雰囲気を演出しました。
春の祭典であるホーリー祭。中央にお花をふんだんに飾り春を感じる装いに

色とりどりの花々をランダムに錆鉄台座に飾ることで、春らしい華やかなテーブルに仕上げました。中央のあたりにるガラスの器に盛っている白い花はジャスミンの花です。南インドでは女性たちがよく髪に飾るのが特徴的で、女性が通る度に良い香りが漂ってきます。実は香りが強い花は食事の邪魔になる為、食卓には向かないのですが、今回はあえて季節感とローカル感を演出するためテーブルの装飾として使用しました。

ホーリー祭はヒンドゥー教の教えと伝統に基づく春の訪れを告げる大切なお祭りです。この特別な季節に合わせて、色彩豊かなホーリー祭のテーブルコーディネートをご紹介しました。今回使用した錆鉄台座はシンプルに一列、サイズ違い(長角600と長角260 2枚入り)を並べただけですが、しっかり全体をまとめてくれる重要なアイテムです。錆鉄台座があるだけでテーブルの印象がガラリと変わるので重宝します。
ライター:Mayo Ishii
テーブルコーディネートディプロマ取得。アフリカ、ヨーロッパ、東南アジアに滞在。世界中の手工芸品や文化をテーブルに取り入れることが好き。現在インド・チェンナイ在住。
